好きなヨーロッパの教会
そもそも
ヨーロッパ各地を巡ってみて気に入った教会をまとめてみた。
カイザー・ヴィルヘルム記念教会@ベルリン
1943年に英国空軍のベルリン空襲によって炎上し、その後戦災記念碑として残されることになった旧教会堂。
1961年に完成した新教会堂の外観。全く教会っぽくない。
映画のセットのような新教会堂の内部。
詳細:ベルリン滞在記2022#カイザー・ヴィルヘルム記念教会
聖ルートヴィヒ教会@ミュンヘン
19世紀にリードリッヒ・フォン・ゲルトナーによって設計された教会。
ペーター・フォン・コルネリウスの『最後の審判』。サン・ピエトロ大聖堂にあるミケランジェロの『最後の審判』に次いで世界で2番目に大きいフレスコ画らしい。
アザム教会@ミュンヘン
バロック後期に活躍した建築家・芸術家のアザム兄弟が建てたプライベート教会。
圧倒的に複雑豪華な装飾が施された内部。
聖イジー聖堂@プラハ
10世紀にボヘミア公ヴラティスラフ1世によって創建されたプラハ城内にあるロマネスク様式の聖堂。
木造の平天井が特徴的な内部身廊。素朴で落ち着いた雰囲気が漂う。
聖ペテロ聖パウロ聖堂@プラハ
11世紀にヴラチスラフ2世によって創建された聖堂。
アール・ヌーヴォー様式で彩られた美しく神秘的な内部。
サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂@ヴェネツィア
16世紀に建築家アンドレーア・パッラーディオによって建てられた聖堂。
カンパニーレ(鐘塔)からの眺望。
サン・ベルナルディーノ・アッレ・オッサ教会@ミラノ
リアルな人骨が壁を埋め尽くす納骨堂を備える教会。
詳細:ミラノで教会巡り#サン・ベルナルディーノ・アッレ・オッサ教会
ピサ大聖堂
11-13世紀にパレルモ沖の海戦でピサの艦隊がイスラームの艦隊に大勝したことを記念して建てられたロマネスク様式の大聖堂。
ビザンティン建築やイスラーム建築の影響が随所に見られる内部身廊。
ガリレオ・ガリレイが「振り子の等時性」を発見したきっかけになったとされるランプ(後世の逸話の可能性あり)。
ゴシック絵画の巨匠チマブーエによってモザイク画が描かれた主祭壇。
聖イグナチオ・デ・ロヨラ教会@ローマ
イエズス会創設者の一人で初代総長のイグナチオ・デ・ロヨラ(スペインバスク地方出身)に捧げられ17世紀に建てられたバロック様式の教会。
アンドレア・ポッツォが遠近法を駆使して描いたトリックアートのような天井画。
サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ聖堂@ローマ
4世紀にコンスタンティヌス帝によって聖パウロの埋葬地に創建された聖堂。
列柱が4列立ち並ぶ壮観な内部。
詳細:ローマで教会巡り#サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ聖堂
サント・シャペル教会@パリ
13世紀にカペー朝の国王ルイ9世がゴシック様式で建設した2階建ての教会。聖書の物語を表現したステンドグラスに覆われた2階の礼拝堂が圧巻。
マドレーヌ寺院@パリ
ギリシャ神殿を思わせる外観を備えた、聖女マグダラのマリアに捧げられたカトリック教会。18世紀後半にルイ15世によって建設が開始したが、フランス革命などで工事が中断し、その後ナポレオン1世がフランス軍を讃えるための建物にすべく、現在見られる新古典主義建築の建設を再開した。しかしナポレオン1世の失脚後に完成したため、結局カトリック教会として使用されることとなった。
セビージャ大聖堂
15-16世紀に建設されたゴシック様式の大聖堂。教会建築としては世界最大級の敷地面積を誇る。
サン・ヘロニモ修道院@グラナダ
1504年にカトリック両王によって着工された修道院。
尋常ならざる壮麗さを誇る内部装飾。
詳細:グラナダ滞在記2022(1日目)#サン・ヘロニモ修道院
サン・フアン・デ・ディオス聖堂@グラナダ
18世紀に建設されたバロック様式の聖堂。内部装飾の壮麗さが半端ない。
詳細:グラナダ滞在記2022(1日目)#サン・フアン・デ・ディオス聖堂
メスキータ@コルドバ
6世紀に西ゴート族が建てた聖ビセンテ教会の跡地に、8世紀後ウマイヤ朝時代にアブド・アッラフマーン1世のもとでメスキータ(スペイン語でモスク)の建設が開始され、その後約200年間増改築が重ねられた。13世紀にレコンキスタによってコルドバを支配したキリスト教徒がメスキータをキリスト教の教会として転用した。16世紀カルロス1世のもとでメスキータの中央に本格的な礼拝堂が増築され、二つの異なる宗教建築が融合した世にもユニークな建造物が完成した。教会としてはコルドバの司教座聖堂である聖マリア大聖堂。
トレド大聖堂
13世紀前半カスティーリャ王フェルナンド3世時代に建設が始まり、15世紀末カトリック両王時代に完成したゴシック様式の大聖堂。
サンタ・エウラリア大聖堂@バルセロナ
13-15世紀にゴシック様式で建てられたバルセロナの司教座聖堂。
聖マリア聖堂@クラクフ
13世紀にゴシック様式で建てられた聖マリア聖堂。
マーチャーシュ聖堂@ブダペスト
13世紀後半に国王ベーラ4世によって最初に建てられた聖堂。その後何度も増改築が行われ、15世紀にハンガリーの全盛期を迎えたマーチャーシュ1世によって鐘塔が増築されると国王の名前が付けられた。16世紀にブダペストがオスマン帝国に支配された時代には一時的にモスクに改築されたが、17世紀にオーストリアがブダペストを支配すると再びキリスト教の聖堂に改築された。19世紀にオーストリア国王フランツ・ヨーゼフ1世によって13世紀のゴシック様式の姿を復元すべく再建された。第二次世界大戦でも被害を受けたため、戦後に修復された。マーチャーシュ1世時代には地下にドラキュラのモデルになったとされるワラキア公(または串刺し公)ヴラド3世を幽閉していた。
テンペリアウキオ教会@ヘルシンキ
大岩をくりぬいて建設されたという何ともユニークな教会。
詳細:ヘルシンキ滞在記2023
ノートルダム大聖堂@ストラスブール