セビージャ滞在記2022(1日目)
そもそも
2022年8月にセビージャに滞在した時の様子。1日目。
セビージャ(セビリア)はアンダルシア州の州都で、スペイン南部の政治・経済・文化の中心的な都市。人口は約70万人(国内第4位)。典型的な地中海性気候で夏は乾燥していて日差しが強い。8世紀にイスラーム教徒に征服され、13世紀にキリスト教徒に再征服されるまで、約500年間イスラーム文化圏だった。そのため、建築、文化、芸術など随所にイスラーム文化とキリスト教文化(とユダヤ人文化)の融合が見られる。アンダルシア州の諸都市は概ね似たような歴史と特徴を有する。また闘牛やフラメンコなどの文化もセビージャ周辺で発祥したとされる。画家のベラスケスやムリーリョの出身地でもある。
セビージャに到着
ビルバオからのフライトが2時間以上遅延して午後2時頃セビージャに到着。空港からバスに乗って市内中心部の宿泊地へ。
この建物の一室に宿泊した。ゴキブリが出たこと以外は最高だった。
ムリージョ庭園
アルカサルの東側にあるのどかな庭園。
庭園の中央に建つコロンブス記念碑。セビージャはコロンブスの最後の航海の出航地だった。セビージャ大聖堂にはコロンブスの墓が安置されている。大航海時代のセビージャは航海の拠点として栄えていた。
スペイン広場へ
ムリージョ庭園からスペイン広場へ向かう道中にあった美しい庭園。
路面電車が走る広々とした並木通り。雰囲気いいな。
スペイン広場
1929年に開催されたイベロ・アメリカ博覧会のために建設された広場。『アラビアのロレンス』や『スター・ウォーズ エピソード2』のロケ地としても知られる。
広場を囲む弧状の建物の両端にそびえ立つ塔。
列柱廊の外側には、スペイン各県の歴史的な出来事を描いたベンチが並ぶ。
階段の装飾がまさにイスラーム建築とキリスト教建築が融合したムデハル様式。
上階からの眺め。
旧市街
続いてセビージャ大聖堂がある旧市街へ。旧市街は細い路地が張り巡らされていて迷路のよう。
セビージャ大聖堂
というわけでセビージャ大聖堂に到着。
セビージャ大聖堂は、15-16世紀に建設されたゴシック様式の大聖堂。教会建築としては世界最大級の敷地面積を誇る。元々この地にはモスクが建てられていた。セビージャ大聖堂は「セビージャ大聖堂、アルカサルとインディアス古文書館」として世界遺産に登録されている。
大聖堂内部
複雑な装飾が施されたパイプオルガン。
ハリーポッターに出てきそうなクワイヤ。
聖母マリアとキリストの生涯を表現した44場面のレリーフが施された主祭壇。
豪華絢爛すぎやしませんか。
コロンブスの墓。当時のスペイン王国を構成していた4王国カスティーリャ、アラゴン、ナバラ、レオンの王が棺を担いでいる。
聖杯の礼拝堂の祭壇画、ゴヤ作『聖フスタと聖ルフィーナ』
主聖具室の天井。
北側にあるラガルト門の前にぶら下がる木製のワニ。13世紀頃に政略結婚を熱望していたエジプトのスルタンがカスティーリャ王アルフォンソ10世にワニを贈ったという逸話に関係するらしい。
ヒラルダ
大聖堂に付属する鐘塔。12世紀末に建設されたモスクのミナレットをもとに、16世紀に鐘楼部分を増築した。珍しいことに階段ではなく四角螺旋状のスロープで頂上まで登ることができる。イスラーム支配時代にスルタンが馬に乗ったまま塔を登れるようにしたのが理由らしい。
頂上に設置されている鐘。
頂上からの眺め。
ひときわ高い建造物は、トーレ・セビージャという高層ビル。
屋上にプールを備えた建物がポツポツと。ええなあ。
オレンジの中庭
オレンジの木が植えられた中庭。青い実が実り始めている。
外観
敷地面積の広大さがわかる。
夕食
Cervecería Giralda Barにて、アンダルシア名物をいただく。時刻は18時頃。
サルモレホ(Salmorejo)とクルスカンポ(Cruzcampo)。サルモレホはトマトの冷製スープ。クルスカンポはセビージャ発祥のビール。パンとビスケットも付いてきた。
牛テール煮込み(Cola de Toro)。
魚介マリネのフライ(Adobo Sevillano)。
どれも発狂するぐらい美味い。スペインの食事レベル高すぎる。しかもイタリアと比べても安い。
旧市街
旧市街から宿泊地へ戻る道中。やっぱり迷路みたい。風情があって歩くだけで楽しい。
スーパーマーケット
スーパーマーケットにちょっと寄り道。ワイン、カバ、シェリー酒が激安。日本で買うと3倍ぐらいするものもある。マジ住める。
晩酌
ついサイダーとビールを買ってしまった。