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セビージャ滞在記2022(2日目)

そもそも

2022年8月にセビージャに滞在した時の様子。2日目。

1日目の様子はセビージャ滞在記2022(1日目)にて。

アルカサル

イスラーム支配時代に建設された要塞をもとに、レコンキスタ後の歴代の王が増改築を重ねてできた宮殿。特に14世紀にカスティーリャ王ペドロ1世がムデハル様式で大幅な増改築を行い、ほぼ現在の姿になったとされる。「アルカサル」はスペイン語で王宮や城を意味し、宮殿・城砦・要塞を意味するアラビア語に由来する。世界遺産に登録されている。

いかにも中世のお城らしい城壁に囲まれている。 alcazar1

ライオン門を通っていざ入城。 alcazar2 alcazar3

まずはペドロ1世宮殿から。ペドロ1世がムデハル様式で建設した宮殿。キリスト教徒のカスティーリャ王がイスラーム様式を好んで採用していたことは特筆に値する。当時イスラーム勢力をスペインから追い出そうとしていた側の最高権力者のはずだが。 alcazar4

どの部屋も細かい幾何学模様の装飾が贅沢に施されている。 alcazar5

乙女の中庭。アルハンブラ宮殿の「アラヤネスの中庭」っぽい。2階部分は16世紀に増築されたためルネサンス様式。 alcazar6 alcazar7

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大使の間。宮殿内で最も豪華な空間。まさにムデハル様式の極致。 alcazar11 alcazar12

マリア・デ・パディージャの浴場。ペドロ1世の愛妾マリア・デ・パディージャが入浴していたという逸話があるが、実際はイスラーム支配時代からある貯水池らしい。 alcazar13

多種多様な木々が生い茂る庭園。イタリアやフランスなどで見られるいわゆる西洋庭園に比べて、より自然的で雑然としていて個人的に好み。恐竜とか出てきそうだし。 alcazar14 alcazar15 alcazar16

13世紀にアルフォンソ10世が建てたゴシック宮殿の一空間。 alcazar17

インディアス古文書館

大航海時代およびスペイン帝国時代の膨大な史料を所蔵する公文書館。世界遺産に登録されている。 indias1

旧市街

カビルド広場。 plaza_del_cabildo1

ドラクエに出てきそうな街並み。 street4

トーレ・デル・オロ

13世紀に建設された監視塔。14世紀と17世紀に増改築されて現在の姿に。 torre_del_oro1

アルフォンソ13世運河

20世紀に建設されたグアダルキビル川を源流とする運河。 canal_de_alfonso1

マエストランサ闘牛場

18-19世紀に建設された、世界で最も権威ある闘牛場の一つ。現在も毎年4月の春祭りの時期には闘牛が開催される。いざ潜入。 plaza_de_toros1

なかなか味のあるポスター。 plaza_de_toros2

回廊というか通路はこんな感じ。 plaza_de_toros3

闘牛を題材にした絵画もたくさん展示されていた。熱気が伝わってくる。 plaza_de_toros4 plaza_de_toros5

確か昔活躍した闘牛の剥製だったはず。 plaza_de_toros6

実際に闘牛が入場するメインゲートからいざ入場。 plaza_de_toros7

どーん。地面の色がいいね。 plaza_de_toros8

思ったより広い。収容人数は1万人以上。 plaza_de_toros9

トリアナ橋

トリアナ橋を渡って運河の西岸へ。天気良すぎやろ。アンダルシアは年中こんな天気らしい。 canal_de_alfonso2

昼食

Casa Martín Trianaにて昼食をとることに。時刻は14時頃。

魚介のフライ(Pescados Fritos)とガスパチョ(gazpacho)とティント・デ・ベラーノ(Tinto de Verano)。ガスパチョはトマトの冷製スープ。ティント・デ・ベラーノは赤ワインのソーダ割り。 food6

牛テール煮込み(Cola de Toro)。絶品。 food7

トーレ・セビージャ

市街中心部から少し外れた地区にある高層ビル。オフィスやショッピングモールが入っている。アンダルシア州で最も高い建造物で、低層の建造物ばかりのセビージャでは一際目立つ。 torre_sevilla1 torre_sevilla2

再び旧市街

再び旧市街に戻ってきた(移動は電動キックボード)。この日除けいいよね。あと路上のゴミが少なくて全体的に街が綺麗。 street5

メトロポール・パラソル

エンカルナシオン広場に建つ巨大構造物。別名セビージャのキノコ。 setas_de_sevilla1 setas_de_sevilla2

サルバドール教会

16-18世紀に建てられたバロック様式の教会。 divino_salvador1

複雑な装飾が施された祭壇がいくつも。 divino_salvador2

暑かったので

Heladeria Maria Limonesにて、アイスシェイクをいただく。 food8

洗濯

一旦宿泊地に戻ってSpeed ​​Queen launderetteというコインランドリーで洗濯することに。コインランドリーの両替機に50ユーロ入れたら1ユーロコインが50枚出てきて大変だった。コインランドリーがあるということはそれなりに人が住んでいる地域だと思うのだが、どの時間帯にどこを歩いても街中が過疎っていた。気のせいかな。 street6

チュロス・コン・チョコラーテ

洗濯の待ち時間に名物チュロス・コン・チョコラーテ(churros con chocolate)を食べに行くことに。というわけでBar El Comercioというチュロスが有名なお店にやってきた。時刻は18時頃。

日本のテーマパークで食べるチュロスのような甘さは一切ない素朴な味。かなり油っぽい。熱々のチョコレートをディップしていただく。ついでにアンダルシア名物のオレンジワイン(vino de naranja)も飲んでみた。このオレンジワインは、酒精強化ワインにオレンジの皮を浸したもの。白ブドウを用いて赤ワインの製法で製造した「オレンジワイン」とは別物。 food9

夕食

洗濯を終わらせてちょっと休憩したところで夕食へ。時刻は20時頃。

La Bartolaにて。西亜折衷の創作料理という感じだった。

本日のコロッケと白ワイン。 food10

野菜寿司天ぷら、ポルチーニ茸ソースとともに。 food11

サーモンのタタキ、ビーツソースとともに。 food12

見た目は若干怪しかったが、どれもちゃんと美味しかった。

夕暮れ

今日も充実した一日だった。 food13

参考書籍

愛しのアンダルシアを旅して 南スペインへ

スペイン美術史入門 積層する美と歴史の物語

情熱でたどるスペイン史

オラ!スペイン旅ごはん

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