ベレン地区を散策してみた
そもそも
リスボン滞在記2022のスピンオフ。
世界遺産が集まるリスボンのベレン地区を散策してみた。市街地からは西に6kmほど。
発見のモニュメント
テージョ川沿いにたたずむ大航海時代を象徴する記念碑。大航海時代の幕を開けたエンリケ航海王子の没後500年にあたる1960年に建てられた。モニュメントには、大航海時代に偉業を成し遂げた海洋探検家や宣教師たちの像が彫られている。当然ながらこのモニュメントは世界遺産に登録されていない。
今まさに大西洋へ流れ出るテージョ川が目の前に広がる。
ベレンの塔
16世紀に国王マヌエル1世の命で、テージョ川を行き交う船を監視し河口を守るために建てられた監視塔および要塞。ロープやサンゴや地球儀や天球儀またはインドや新世界の文化や宗教など、大航海時代を象徴するものをモチーフにした壮麗な装飾を特徴とするマヌエル様式の代表的な建築。世界遺産に登録されている。
外壁にはロープの装飾が見られる。四角形の窪みは砲撃用の穴。
内側から見るとこう。
テラスに出る。航海の安全を祈るイエスを抱く聖母マリア像がある。塔の南側の壁にはロープやサンゴや天球儀の装飾が見られる。先端が広がった十字架はエンリケ航海王子を表す十字架。
塔の2層目にある国王の間からの眺め。
塔の4層目にある礼拝堂。
ジェロニモス修道院
16世紀に国王マヌエル1世の命で建設が開始された、マヌエル様式の最高傑作とされる壮麗な修道院。香辛料貿易がもたらした莫大な富をつぎ込み、完成に約100年かかったという、ポルトガルの黄金期を象徴する建築。世界遺産に登録されている。
左側の建物は海洋博物館。右奥の建物がジェロニモス修道院。
正門または南門に施されたマヌエル様式の装飾が半端ない。
修道院に付属するサンタ・マリア教会の内部。柱にびっしりと施された装飾がインドや東南アジアの寺院みたい(おそらく意図的)。
ポルトガル史上最大の詩人と称されるルイス・デ・カモンイスの棺。
あからさまにインディアン。インド象おるし。
どこをどう見てもかっこいい。
国王マヌエル1世と王妃マリアの婚礼を描いたステンドグラス。
インド航路の開拓者ヴァスコ・ダ・ガマの棺。