サンタンジェロ城に行ってきた
そもそも
ローマ滞在記2022のスピンオフ。
サンタンジェロ城は、135年ハドリアヌス帝が自らの霊廟として建設を開始し、139年にアントニヌス・ピウス治世下に完成した建造物。5世紀初頭に軍事要塞として転用され始め、中世以降も軍事要塞や牢獄として機能を強化された。6世紀末に教皇グレゴリウス1世が、城の上に大天使ミカエルが現れ剣を鞘に納めるのを見て、それを当時流行していたペストが終息する前兆と解釈し、城に現在の名前を付けたとされる(色々飛躍してるがツッコミ禁止)。現在も城の頂上にある大天使ミカエルの像は、その伝説をもとにして17世紀に設置されたもの。
サンタンジェロ橋
サンタンジェロ城と同時期に建設され、17世紀に教皇クレメンス9世の下でベルニーニによって改築された橋。サン・ピエトロ大聖堂へ続く参道として巡礼者たちを神聖なる世界へ導く演出をすべく10体の天使の彫像で飾られている。『ジョジョの奇妙な冒険 第5部』の聖地としても知られる。
サンタンジェロ城
入城した後、城壁の内側。なんかアパートみたい。
墓室。右側に見える閉ざされた石造りの扉は、ハドリアヌス帝のお墓への入口。サンタンジェロ城の起源とも言うべき重要な場所だが、みんな割と素通りしてた。
いかにも要塞っぽい通路を歩いて屋上へ向かう。
サンタンジェロ橋を見下ろす。
城壁の角の櫓?にある投石器。いかにも要塞らしい。
グロテスク様式の装飾が施された図書室。
教皇庁の財宝や書類などを保管していたという宝物庫。『ONE PIECE』に出てきそうな宝箱がいっぱい。
屋上に来た。サンタンジェロ城の象徴とも言える、剣を鞘に納める聖ミカエル像。
豪華な装飾に彩られた教皇パウルス3世の部屋。
こんな感じで城壁の上を歩くことができる。
パッセット・ディ・ボルゴ
バチカン市国とローマのサンタンジェロ城を結ぶ約800mの高架通路。1277年に教皇ニコラス3世によって建てられた。実際に教皇の脱出路として機能したことが少なくとも2度あり、1494年にフランスのシャルル8世がローマに侵攻した(イタリア戦争)際に教皇アレクサンデル6世が、また1527年神聖ローマ皇帝カール5世の軍隊がローマに侵攻した(ローマ劫略)際に教皇クレメンス7世が、この通路を使って脱出したとされる。
サンタンジェロ城から見ると、サン・ピエトロ大聖堂までちゃんと続いていることがよく分かる。