サン・マルコ広場に行ってきた
そもそも
ヴェネツィア滞在記2022のスピンオフ。
サン・マルコ広場とサン・マルコ寺院とドゥカーレ宮殿に行ってきた。
サン・マルコ広場
ヴェネツィアで最も有名で最も観光客が集まる中心的な広場。旧宮殿や旧行政館など主に政府系の建物に周りを囲まれている。
広場の東側に見えるのが一部工事中のサン・マルコ寺院。
中世の時代から長きにわたって損傷や崩壊を重ねてきた鐘楼。現在の鐘楼は1912年に完成したもの。
15世紀末に完成したムーア人の天文時計塔。屋上には鐘を鳴らす2体のムーア人像が。
サン・マルコ寺院
9世紀に遡る歴史をもちビザンティン様式で設計されたヴェネツィア最大の聖堂。現在の実際の地位は大聖堂なのにサン・マルコ大聖堂と呼ばれないのは、ヴェネツィア共和国時代にあくまでもローマカトリック教会の管轄ではなく国家管轄の聖域として建てられ、ナポレオンに支配される19世紀までずっと大聖堂ではなかったという歴史に由来する。
複雑で細かい装飾が施されている入口上部。
一面金ピカで覆われている豪華絢爛すぎる内部。
上階は博物館のように展示物が並べられており、その中で最も目を引くのがこのクアドリガだった。このクアドリガは1204年の第4回十字軍に参加したヴェネツィア軍が東ローマ帝国のコンスタンティノープルから持ち帰ったものとされる。しかもローマ帝国時代に制作された可能性があり、現存する最古のクアドリガ彫刻かもしれないという。
バルコニー(というか足下を見るに完全に屋根の上)に出ることができる。
ここには元々例のクアドリガが置かれていたが、現在は代わりにそのレプリカが置かれている。
ヴェネツィア共和国元首の気分でサン・マルコ広場を一望できる。
左側に見える建物がドゥカーレ宮殿。
ドゥカーレ宮殿
10世紀以前に遡る歴史をもつ、ヴェネツィア共和国元首の邸宅兼政府庁舎だった建物。
強そうな入口(何が)。
内庭。柱何本あんねん。
四つの扉の間。奥の壁に描かれているのは、パオロ・ヴェロネーゼの『レパントの海戦の勝利を感謝するヴェニエル総督』。
元老院の間。天井に描かれているのは、ティントレットの『ヴェネツィアの勝利』。
十人評議会の間。
メインとも言うべき大評議会の間。広すぎるし豪華絢爛すぎる。四方八方が名画の嵐。
ティントレットの『天国』。ティントレットが70代の時に描かれた。
ドメニコ・ティントレット(ティントレットの息子)の『サルヴォーレの海戦』
宮殿と牢獄を繋ぐ「ため息橋」。囚人がこの格子から最後となるヴェネツィアの美しい景色を見てため息をつくという逸話に由来する。
外側から見た「ため息橋」。
参考書籍
海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年(上)―塩野七生ルネサンス著作集4