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カピトリーニ美術館で彫刻を堪能した

そもそも

ローマ滞在記2022のスピンオフ。

カピトリーニ美術館は、カンピドリオの丘にあるカンピドリオ広場にある美術館。1734年教皇クレメンス12世によって美術品が一般市民に公開されたのが始まりで、世界最古の公立美術館とされている。主に古代ローマ時代の彫刻が展示され、特にローマンコピー、すなわちローマ時代に作られたギリシャ彫刻のコピー(オリジナルの多くは消失している)が数多く見られる。

カピトリーニ美術館

中庭。高さ12mはあったと推定されるコンスタンティヌス帝の巨大彫像の各パーツ。現在フォロ・ロマーノにあるマクセンティウス聖堂で発見された。 capitolini1 capitolini2

古代ローマ時代にタブラリウム(公文書館)だった場所。フォロ・ロマーノの西端に位置する。ここからフォロ・ロマーノが一望できる。 capitolini3 capitolini4

マルクス・アウレリウスの凱旋門を飾っていたレリーフ。 capitolini5

サルコファガス(石棺)。メレアグロスがカリュドーンの猪を退治する場面。 capitolini6

マルシュアスの像。アポロンと音楽対決をして敗北し拷問にかけられた場面。ローマンコピー。 capitolini7

フォロ・ボアリオにあるヘラクレス・ウィクトール神殿で発見されたヘラクレス像。紀元前2世紀に制作されたという。 capitolini8

ギリシャ神話に登場する英雄メレアグロスの像。メレアグロスはカリュドーンの猪を退治したが、その手柄を巡るいざこざの中で殺された。 capitolini9

ティトゥス帝の像。ティトゥス帝の在位(わずか2年)中にヴェスヴィオ火山が噴火した。 capitolini10

スピナリオ(足の裏の棘を抜く少年)像。ローマンコピー。他にも同様の像が存在するが、ブロンズ製としては現存最古とされる。 capitolini11

Camilliの像とマルクス・アウレリウスの騎馬像。二人にすげー勧誘されてる気がする。古代ローマ時代から残存するブロンズ像は(戦争時に武器の材料として溶かされたりして消失するので)意外にも数十体しかなくてかなり貴重らしい。 capitolini12

4世紀に作られたとされるコンスタンティヌス帝の巨大ブロンズ像の各パーツ。デカいし顔怖い。 capitolini13

狼に育てられ後にローマを建国したという伝説でおなじみ、双子の兄弟ロムルスとレムスの像。歴史の教科書で見たやつ。古代ローマ時代のブロンズ像と思いきや、実際は11世紀頃に制作された可能性が高いらしい。 capitolini14

ヤコポ・リパンダ『アルプスを越えるハンニバル』 capitolini15

エフェソスのアルテミス像。アルテミスはギリシャ神話の女神。ローマンコピー。 capitolini16

カラヴァッジオ『女占い師』。女占い師が手相を見るふりして指輪を盗もうとする瞬間が描かれている。2つのバージョンがあり、もう1つはルーヴル美術館に展示されている。 capitolini17

ギリシャ神話のアテナと同一視される知恵と戦争の神ミネルヴァの像。アテナ像のローマンコピーの可能性がある。 capitolini18

ギリシャ神話に登場する半人半獣の神サテュロスの像。バリ足速そう。ローマンコピー。 capitolini19

キューピッドとプシュケ。ローマンコピー。 capitolini20

瀕死のガラティア人。ローマンコピー。オリジナルは紀元前3世紀にペルガモンのアッタロス1世がアナトリアのガラティア人に勝利したことを記念して作られたとされる。 capitolini21

ローマ神話に登場する牧神ファウナスの像。赤大理石製。ローマンコピー。 capitolini22

カピトリーノのヴィーナス。ヴィーナスの羞恥を表現した官能的な像。ローマンコピー。オリジナルのさらに大元のオリジナルは、紀元前4世紀のアッティカの彫刻家プラクシテレス作の「クニドスのアフロディーテ」とされる。 capitolini23

元々は有名な紀元前5世紀のギリシャの彫刻家ミュロン作の「ディスコボロス(円盤を投げる人)」のローマンコピーだったが、18世紀にその胴体部分を利用して負傷した戦士として修復された像。なんか自由度高くていいな。 capitolini24

弓を張るエロス。紀元前4世紀のギリシャの彫刻家リュシッポスの作品のローマンコピー。 capitolini25

水を飲む鳩のモザイク画。紀元前2世紀のモザイク画のローマンコピー。モザイク画にもローマンコピーあるんや。 capitolini26

ローマ神話に登場する戦の神マールスの像。また同時に古代ギリシャのエピロス王・マケドニア王ピュロス1世の像。ローマンコピー。 capitolini27

感想

ローマンコピーでお腹いっぱい。

参考書籍

チェーザレ 破壊の創造者

テルマエ・ロマエ

プリニウス

甘くて、苦くて、深い 素顔のローマへ

教養としての「ローマ史」の読み方

はじめて読む人のローマ史1200年

西洋美術史入門

世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」

ルネサンスとは何であったのか―塩野七生ルネサンス著作集1―

ルネサンス 歴史と芸術の物語

イラストで読む ルネサンスの巨匠たち

ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論

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#ヨーロッパ#イタリア#美術館