バルジェッロ国立博物館で彫刻を堪能した
そもそも
フィレンツェ滞在記2022のスピンオフ。
バルジェッロ国立博物館は、ルネサンス期の彫刻をはじめ、象牙や聖具や工芸品など幅広い品を展示する博物館。建物自体の歴史は13世紀に遡り、名前は16世紀に警察長官(バルジェッロ)の事務所だったことに由来する。
中庭
大広間
ドナテッロ『ダヴィデ』『聖ゲオルギウス』
手前にある『ダヴィデ』は旧約聖書の中で巨人兵ゴリアテを討ち取った英雄ダヴィデを表現した作品。裸なのに帽子とブーツだけ着けているのはどうかと思う(ドナテッロの最高傑作)。
右奥にある『聖ゲオルギウス』は武器職人ギルド(ドラクエっぽい)から依頼を受けて制作した、ドラゴン退治の伝説で有名な聖ゲオルギウスの像。
ドナテッロ『マルゾッコ』
フィレンツェ共和国のシンボルの一つであるライオンの像。この像のレプリカがヴェッキオ宮殿の正面に置かれている。なんか全体的に長い気がする。
アンドレア・デル・ヴェロッキオ『ダヴィデ』
旧約聖書の中で巨人兵ゴリアテを討ち取った英雄ダヴィデを表現した作品。弟子のレオナルド・ダ・ヴィンチをモデルにしたのではないかと言われる。
ギベルティ/ブルネレスキ『イサクの犠牲』
サン・ジョヴァンニ洗礼堂の東扉(現在の北扉)の制作者を決めるコンペで、ロレンツォ・ギベルティ(左)とフィリッポ・ブルネレスキ(右)が提出した作品。
テラス回廊
ジャンボローニャ『メルクリウス』
商人や旅人の守護神メルクリウス(マーキュリー)を表現した軽やかで躍動感あふれる作品。
ミケランジェロ『バッカス』
ローマ神話のワインの神バッカスが酔っ払っている様を表現した作品。全体的に女性みを帯びている。
Giovan Francesco Rustici『Battaglla Equestre』
レオナルド・ダ・ヴィンチの幻の壁画『アンギアーリの戦い』の一場面を表現した作品。
ミケランジェロ『ダヴィデ/アポロン』
旧約聖書の英雄ダヴィデかギリシャ神話のアポロか、完成か未完成かも分からない彫刻。そういう両義性を表現した完成した作品なのかもしれない。
ミケランジェロ『ブルータス』
ローマ時代に独裁者ジュリアス・シーザーを裏切って暗殺した元老院議員ブルータスの胸像。「ブルータス、おまえもか」で知られる。フィレンツェ公アレッサンドロ・デ・メディチを暗殺したロレンツィーノ・デ・メディチをブルータスになぞらえたと言われる。
ヴィンチェンツォ・デ・ロッシ『死にゆくアドーニス』
ギリシャ神話の中でイノシシに殺されたアドーニス。
ジャンボローニャ『ピサに対するフィレンツェの勝利』
擬人化されたフィレンツェ(若女)とピサ(老男)。
コジモ・チェンニ『サン・パオロの大砲』
いかにも聖なる砲撃を放ちそうな大砲。