書く力は言語能力なのか

いわゆる「書く力」というのは、母語での思考能力や論理構成力等の非言語的能力に大きく依拠している部分があるため、言語習得とは少し別の話になります。

また、その言語に特有の執筆ルールや表現形式を知っているか、それに慣れているかといったことも関係してきますが、それは母語話者でさえある程度能動的に学ぶ必要があることからもわかるように、言語能力とは異なる能力や知識になります。

従って、書く力をつけようとするならば、思考能力や論理構成力等は使用する言語に関係なく鍛える必要がありますし、ある言語特有の形式等はライティングの専門書を読んだりする必要があります。

また現代では、スペルや文字の書き方についても、正確に記憶している必要はほぼありません。ほとんどの人にとって、コンピュータが変換してくれた文字が正しいかどうか判断できれば、それで十分だと言えるでしょう。 そしてその判断能力は、たくさんの文章を読んでいるうちに自然に身につくでしょう。