ネイティヴスピーカーと話しているだけで話せるようになるのか

流暢さ(フルエンシー)と最大表現範囲

いわゆる「話せる」という状態の基準は特に定められている訳ではないので、個々人が主観的に判断して構いません。 ただ、いわゆる「話せる」という状態は、主に流暢さと最大表現範囲のいずれかもしくは両方を基準に判断されることが多い傾向があります。それぞれの定義と例は以下の通りです。

  • 流暢さ: 既に表現できる範囲内での流暢さ。例)レストランやスーパーで淀みなく受け応えできるか。
  • 最大表現範囲: 自在に表現できる最大範囲。例)政治についてネイティヴスピーカーの大学生とゆっくりでもいいので話せるか。

ネイティヴスピーカーとずっと会話していると、ネイティヴスピーカーがよく使う頻出表現については、何度も耳にすることになるため、自然に話せるようになります。 そういった表現は、非常に短い一文完結の表現であることがほとんどで、例えば、「〇〇をください」や「最近どう?」といった表現です。 それでも普通に生活する分やある程度複雑なコミュニケーションが求められない仕事をする分には十分かもしれません。

しかし、話せるということは、自分の考えをその言語で正確に表現して伝えられることであり、誰もが使う表現を同じように使えることではないという立場にたつと、不十分です。 そして、自分の考えをその言語で正確に表現して伝えられるようになるためには、流暢さだけでなく、最大表現範囲を広げていく必要があります。

それでは、ネイティヴスピーカーと話しているだけで最大表現範囲が自然に広がっていくのか?というと、なかなか自然には広がっていきません。

最大表現範囲を広げるためには、定期的に未知の表現を学び、学んだ表現や正しいかどうか確信の持てない表現を、勇気を出して積極的に使っていく必要があります。 そうして通じれば、その表現は次からさらに自信を持って使えるようになりますし、通じなければ、通じるまで修正しながらトライする必要があります。 オープンマインドな性格の人の方が話すことが上達しやすい理由もここにあると思います。

話相手になってれるネイティヴスピーカーは優しい

学習者の話相手になってくれるネイティヴスピーカーは学習者に優しく、色々くみ取って多少間違っていても何も言わず理解してくれる傾向があるため、間違いを修正するためにも自発的な学習は必要でしょう。

結論

  • ネイティヴスピーカーがよく使う頻出表現は話せるようになる。
  • 流暢さ(フルエンシー)は向上する。