自分で発音できない音を聞けるか

自分で発音できない音は聞き取れないという言説をたまに聞くことがありますが、これは正しくありません。なぜなら聞く回路と、話す回路及び発音する回路は別だからです。

例えば、英語の”L”と”R”の音の違いを聞き取る訓練を一時間もすれば、違いを聞きとれるようになりますが、その際これらの音を発音し分けられるかどうかは必要条件ではありません。

もちろん自分で学習言語の音を正確に発音できるに越したことはありませんが、自分で正確に発音できなくても聞き取れますし、自分で正確に発音できたところで必ずしも音が聞き取れるとも限りません。

また発音と一口にいっても、個々の音素に一定の幅が存在しますし、個人差もありますので、同一音素であっても、自分の発音と他人の発音が違って聞こえることは多々あります。